2010年 09月 17日
町家に残る和紙 |
高橋さんのお宅は八女福島の伝統的建造物保存地区にあり、昔ながらの町家で建具から家具、また当時の珍しいもの、素敵な絵や器などが飾られたとても素敵なお宅です。
八女のお祭りに合わせてイベントスペースとして使われたり、手仕事関係の展示がおこなわれたりしています。
以前の展示の様子はこちら
→http://yamekougei.exblog.jp/12697081/
→http://yamekougei.exblog.jp/12692174/
ちょうど明日から器の展示も行われますので、ぜひ器と合わせて素敵な町家をご覧下さい。
高橋家一門は、もともと薩摩屋という一つの家から分家し、その本家から見て高橋宏さんのお宅は南側にあるので、南薩摩屋と呼ばれていたそうです。
近くにある「しおやカフェ」さんも薩摩屋の分家で、本家からみて東側だったので東薩摩屋、また向かいの高橋章さんのお宅は中薩摩屋と呼ばれていました。
この家系図、最近作られたものですが八女手すき和紙に筆で書かれています。
昔から八女は手すき和紙が盛んな地域で、生活に欠かせない和紙はとても需要がありました。
今も高橋さんのお宅には、商売されていた頃の和紙が残されています。
手漉きから、機械漉き、習字紙に京花紙(きょうかし)、サイズも大から小まで色々あります。
京花紙とはチリ紙のことです。
ラベルには和紙に座った恵比須様が描かれ「EXPORTER OF JAPANESE PAPER」、
福島県八女郡福島町、高橋製紙工場謹製と書かれています。
日本の生活には欠かせなかった和紙が、海外でも使われていたんですね。
海外では、いったいどんな風に使われていたんでしょうね。
このラベル、八女の祭り「あかりとちゃっぽんぽん」期間中に八女伝統工芸館で行う「ワシのカタチ」展でも展示させてもらうことになりました。
また当時の貴重な和紙を、サンプルとしていくつか分けていただき、ありがとうございました。
明日からは高橋さんのお宅でも、器の展示も行われます。
生活されている実際の町家で見る器は、お店に並ぶ器とはまた違った感じで映るかもしれません。
※追伸 ブログ版八女福島町並み通信に八女の手仕事blogを紹介していただきました。
八女福島町並み通信は八女地域の町家やその取り組み、話題などを取り上げたサイトです。
八女に住む方はもちろん、今から八女に住みたいと思っているかたはぜひチェックされて下さい。
山本教行の仕事・八女展 <食卓の愉しみ>
日程:9/18(土)~26日(日)
時間:10:00~18:00
場所:高橋 宏 家 福岡県八女市本町103(福島八幡宮となり)
ワシのカタチ展
日程:9/23(祝木)~9/26(日)
時間:9:00~19:00 ※26日は17:00までの展示
場所:八女伝統工芸館 民俗資料館
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by yame-kougeikan
| 2010-09-17 15:27
| 八女手すき和紙