2010年 10月 08日
色いろ |
これは野村織物さんの化学染料染めの久留米絣で、カラフルな色合いが出せるので色を選ぶ楽しさがあります。
化学染料染めにも手織りと機械織りで織られたものがあります。
以前はナフトール染めが主流でしたが、今は反応染めというのが主流になっているそうです。
反応染めは、糸に染料が入りやすいので染まりやすい一方、かなりしっかり括っていないと絣糸の柄が綺麗に仕上がりません。
染料が括って防染したところに入ると、ぼやけた絣糸になり、ぼやけた柄になってしまいます。
藍染めは、使うほどに色の変化が楽しめます。
最初は濃い藍色も、洗濯を繰り返し藍の灰汁が抜けることによって白い部分は真っ白に、藍の色も少しずつ薄くなっていきます。
一方、天然染料なので藍の調子がいつも一定ではないので、思いどおりの色合いがなかなか出せません。
布を持ってこられて、この色と同じ色に染めて下さいというのは、至難のわざです。
色むらも出やすいのですが、藍にしか出せない深い色合いは使うほどに馴染んでいく良さがあります。
藍も草木染めですが、藍以外の草木染めでも染められていたり、久留米絣といっても様々な色合いがあります。
by yame-kougeikan
| 2010-10-08 12:40
| 久留米かすり