2010年 10月 07日
手織りと機械織り |
ここは広川町にある野村織物さんの工場。
八女の下川織物さんのところも同じですが、機械織りといっても人が付いて機械の調子をずっとみています。
糸が無くなれば補充し、糸が絡まったり乱れたりするのを直し、機械の調子が悪ければその都度調整していくので、やはり人の手が入っています。
これはトング巻きといって、柄のある機械織りに使われるもの。
トングの長さは反物の幅に合わせてあるので、1織りしたらトングから糸が1織り分外れる仕組みになっています。
その為、機械の調子が良ければ自然と柄が合って織り上がります。
手織の場合は、織り手がひと織りずつ柄合わせをしながら織っていきます。
機械織りだと均一な風合いに織り上がりますが、手織りだと均一という訳にはいきません。
しかし一つ一つ柄合わせしていくので、柄の仕上がり具合に差が出るのと、手織独特の風合いと、しっかりした打ち込みで長持ちすると言われています。
機械織りだと、価格を抑えることが出来たりと、手織り・機械織りにはそれぞれの良さがあります。
by yame-kougeikan
| 2010-10-07 11:45
| 久留米かすり