2010年 09月 18日
歴史あるもの |
2階に上がる壁に、八女手すき和紙を貼ってありました。
白壁もいいですが、和紙を貼ってあるのもいいですね。
壁に手を当てると、和紙の優しい風合いが伝わります。
星野焼の壷が並ぶ中にあったこの壷も星野焼です。
しかしヒビが入ったりした為、和紙を貼り、その上に柿渋を塗って補強しています。
液体を入れるのには適しませんが、お茶など光が入らないようになっているので、この中に八女茶を入れて封をし保存していたそうです。
一閑張りの技法と同じですね。
家具は大川家具が有名ですが、この箪笥は八女で出来たもの。
裏に残る文字から、明治元年に八女福島矢原町の指物師(さしものし)という、家具や仏壇を作っていた当時の職人が作ったものではないかとうことでした。
八女福島仏壇は指物師が作ったのが初めとされることもあり、この箪笥は八女福島地域にそういった職人が多くいたことを示すものです。
八女でも家具作りが盛んだったのかもしれませんね。
歴史のある家には、歴史あるものが沢山あります。
by yame-kougeikan
| 2010-09-18 16:44
| 八女手すき和紙