2010年 07月 28日
竹皮の用途 |
亡くなった旦那さんの高木藤義さんと共に、竹皮業を行い全国各地に送っていました。
昔は星野村の多くの家で竹皮業が行われ、この時期の家の軒先には竹皮が暖簾のように干してあったそうです。
昔は屋根にも使われていました。
これは元皮・下皮と呼ばれる、竹の根元に近い部分の竹皮。
穂先の部分に比べて、大きいですが色は少し茶色で、斑点も多いので加工の際の芯材に使われていたそうです。
今は作る人が居ないのですが、広川町でこの下皮を使った竹皮ぞうりを作っていたそうで、軽くて履き心地も良かったそうです。
今でも日光下駄の畳表の材料として白竹の皮が使われています。
大きい竹だと、元皮も大きいです。
棒皮は、さらに大きさ別に中棒・大棒に分け、昔はお肉・羊羹の包装に、またおにぎりなどを包む時にも使っていました。
竹皮の裏はつるつるして、お肉など包んでもくっつかず、防腐効果もあったので重宝されていました。
棒皮の上が、中皮で、一番上が白点と呼ばれる上皮です。
竹皮はくるくると巻いているので、逆側に巻きなおして、なるべく平らな状態で出荷します。
竹皮15キロを1束とし、八女伝統工芸館がある場所にあった「筑後福島駅」から沢山の竹皮を全国に送り駅に、こづむ(重ねて積むこと)ほどあったそうです。
当時の貴重なお話を、たくさんしていただきました。
by yame-kougeikan
| 2010-07-28 10:47
| 竹細工