2010年 07月 24日
群馬と八女の工芸交流 |
もちろん八女茶で、星野の方が作業の合間にポットと急須、茶葉を持ち歩いてご自分でお茶を淹れている姿を見て、お茶の文化が根付いていると感動したそうです。
おにぎり入れとして作られた入れ物の蓋を、お盆の代わりにしてお茶を出してくれました。
星野で採れたので、八女茶の星野茶。
星野村の白竹皮が、こうして群馬の竹皮編に使われているなんて知りませんでした。
竹皮編はこの他にも、コースターやカゴやぞうり、スリッパ、座卓など。
パンカゴにも良さそうで、大きく作ればマットも出来るようです。
白竹の皮は、竹皮編のほかにも日光下駄や雪駄の畳表(たたみおもて)の部分や、バレンなどにも使われ、高級品とされています。
昔は、筑後地域でも竹皮のぞうりやスリッパが使われていたそうで、病院のスリッパも竹皮だったところもあったとか。
藁草履から竹皮草履になり、今はビニール製になってしまいましたが、竹皮は軽くて履きやすかったそうです。
コイリング法と呼ばれる編み方で、針を使って作っていきます。
芯材には、真菰(まこも)を使っているそうですが、筑後地域は「い草」が盛んなので、い草を使っても出来るそうです。
芯材に竹皮を巻きつけ、編んでいくやり方。
日本にはここにしかない素材なのに、星野で使う人がおらず他の地域で使われているなんて不思議です。
前島さんは竹皮の文化を残したいと、いろんな場所で竹皮編の教室をされています。
前島さんに、そのうち八女伝統工芸館で竹皮編の教室を開いてもらい、地元の人にも白竹について知ってもらう機会を作りたいと考えております。
群馬と八女、白竹皮を通じて伝統工芸の交流が出来ればと思います。
by yame-kougeikan
| 2010-07-24 14:13
| 竹細工