2009年 12月 24日
和紙で卒業証書 |
12月から1月にかけて、手漉き和紙の体験には八女市内の小学6年生たちが沢山来ます。
八女の多くの小学校では、自分で卒業証書を漉くんですよ。
この日は、福島小学校6年生が40名、自分たちの卒業証書を漉きに来ました。
船とよばれる、槽の中に和紙の原料が入っていますが、今回は少し特徴のある和紙をということで「未晒し(みざらし)」という種類の和紙を漉きます。
「未晒し」は、漂白をせず原料そのままの色で、繊維の形がより分かるような状態の原料を使用するので、いつもより原料の色が黄色っぽいです。
厚さが均等になるように、型枠を振りながら漉いていきます。
生徒さんには、厚さの具合や皺が寄らないように、指導をおこないながら卒業証書を漉いてもらいます。
漉いた後は、脱水し、乾燥させて仕上げます。
原料の楮(こうぞ)の繊維が残っているのが分かるでしょうか。
素朴で、より自然な風合いの未晒しの和紙です。
自分たちで漉いた、八女手漉き和紙の卒業証書。一生の思い出に残して欲しいですね。
八女手すき和紙資料館
福岡県八女市本町2番地123-2(八女伝統工芸館敷地内)
TEL:0943-22-3131
by yame-kougeikan
| 2009-12-24 10:13
| 八女手すき和紙